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ユニークな店名だけはネットで目にしていたが、まさか東京に出店してきたとは思わなかった。コロナ禍かつ開店直後は行列だろうと、しばらく様子を見た後訪問。

原点(1000円)を注文。焼豚は1枚をお願いした。営業時間中もスタッフが製麺を行っており、時折見ながら待つ。

出てきたラーメンのスープを啜ると強い甘みが味覚を支配。メニューには、「鰹をふんだんに使用した香味油に、醤油独自の甘みを活かした」と書かれており、そりゃ醤油が主役になるな、大量に使用した鰹は、しっかりと構築された土台である出汁の一部だろうと思った。その出汁の食材がメニューに書かれておらず、あとで調べたところ貝出汁とのこと。豚や鶏の白湯や煮干しに見られる力強さは控えめで、クセが少なくゆっくりと味が競り上がってきたのはそのためかと思った。

太麺はもちもちで、小麦粉の味が存分に感じられるもの。見た目からはすぐに想像出来ない濃い味のスープに負けない強さがあった。

メニューに焼豚1または2枚とあったので、麺とスープを味わうラーメンかと思いきや、麺屋武蔵を思わせる角煮のような煮豚が乗っていたのは驚いた。箸で掴んでパクつくと、とろとろの食感から肉汁が滴り落ちと、お約束のような展開が味覚に繰り広げられた。歯ごたえと食感重視で、ほんのりとした味付けの太メンマと併せて、具も立派な主役だと身を持って主張していた。

洗練された見た目の下にはインパクト、力強さ、強い主張がみなぎっていたラーメン。通し営業で、この界隈では定休日である店も多い日曜も営業しており訪問しやすいので、機会を作って再訪したい。

東京都渋谷区恵比寿西2-10-3
営業時間
平日
11:00〜21:00
土・日・祝
10:00〜21:00
定休日 無