昔、この店前を自転車や車で時折通過していた。当時から行列は目にしていたが、訪問する事はなかった。あそこまで並んでまで、他にも二郎や同じ味を出す店がある、日曜が休みだから。そんな理由であった。やがて社会人になり時が経ち、思いきって訪問してみた。
平日の13時を過ぎても、そんな事は関係ないと言わんばかりの行列。驚いたのは、店内外に女性客がそこそこいたこと。女性だけのグループもおり、更に驚いた。
らーめん(600円)の食券を購入。
寸胴からは綺麗な茶色のスープが遠くからでも見られた。麺がつかまれ、鍋に投入される。終るとすぐに、豚が大きな塊から厚く切られた。茹でられ、かごに入れられて水切りがなされた後、また投入される野菜。また、盛り付けられた丼をひっくり返し、多すぎたスープをザッと切る技まで見られた。
そんな光景を見ていたら「ニンニク入れますか?」と店主の声。「ニンニクのみでお願いします」と返した。
カウンター上に乗せられた丼を慎重し下し、麺と野菜を掴み一口。それらが一体となった味が、噛み締める回数に応じて味覚に伝わってきた。茹で加減はやや柔らかめで、食券をカウンターに置くときに、麺固めのオーダーも可能だ。
丼に隙間が出来たので、丼を持ち上げスープを啜る。これはいい。微乳化で、背脂の力も合わせた甘さが主体で、時折キリッと醤油が味を締める。幸いレンゲがないので、一度に飲み過ぎる事がない。
豚も辛過ぎる事なく、脂身や肉の味が楽しめた。
よくネットには、ブレという書き込みを見るが、今回は大変満足出来た。今後何回行かれるか分からないが、楽しみになった。
東京都港区三田2-16-4
営業時間
8:30~15:00
17:00~20:00
定休日 日・祝(臨時休業の場合あり)