水道橋界隈を散歩していて、店頭に置かれた看板の「タレカツ丼」が気になり、日を改めて訪問。
平日15:30まで限定のランチセット(810円)を注文。内容は、かつ3枚、生野菜、味噌汁、香のものである。
出てきたかつは、玉子とじのそれと比べ薄い。一瞬ハムカツが思い浮かんだ。食べると、肉とタレとが一体となった味が伝わってきた。そのタレはそば汁程の濃度で、鰹節や醤油の辛さに変わって、ほんのりとした甘さが加わる。肉もタレもこれ見よがしに主張するのではなく、穏やかだが、全体にしっかり染み渡っていた。
食べているととんとんと何かを叩く音。その方向を見ると、肉を金づちで軽く叩いていた。
食後、公式サイトを見つけた。薄さはカツレツに由来する事。肉はもちぶたのヒレやモモを使っている事、タレには醤油、砂糖、特製スープを毎日継ぎ足している事等が書かれていた。肉を叩いて肉汁を行き渡らせ、きっとスープにも豚肉を使って、あの味を構成しているのだなと思った。
カツ丼といえば玉子とじと思っていたので、非常に新鮮であった。食文化は深い。
東京都千代田区西神田2-8-9
営業時間
平日
11:30~15:30
17:00~21:30
土・日・祝
11:30~20:00
定休日 無