今年もラーメン雑誌発売の時期となった。これだけネット情報が溢れていても、一覧性に秀で、媒体ごとに取り上げる店を見比べる楽しみがあるので、紙媒体購入は止められない。この店もラーメンぴあ首都圏版で初めて知った。雑誌によれば家系ベースに中華鍋で炒めた野菜を加えた家系タンメンとあり、これは面白いと足を運んだ。
そのメニューである、831らーめんネギ飯セット(940円)の食券を購入。
レンゲでスープをすくうと、早速ニンニクが香った。臭み消しとしては使われる事があっても、味の一部としては加わらないニンニク。これが最初は入らない家系や入ること自体が珍しいタンメンとの違いだろうか。一方、家系らしかったのが、醤油の効かせ方と動物系ダシの強さ。そして、シャバシャバに仕立てられたスープはタンメンである。
粘りともちもち感が心地よい太麺。小麦粉の旨味もスムーズに味覚に伝わってきた。強いスープに合わせた結果であり、トナリの様な現代のタンメンらしい特徴である。
具は、モヤシ、ホウレン草、キャベツ、ニラ、ニンジン、海苔と、家系またはタンメンでの象徴が乗せられていた。
ラーメンショップの様に油で和えられておらず、ネギの辛味が存分に堪能できたネギ丼。カウンターに置かれた豆板醤との辛味タッグVSチャーシュのバトル。互いの味がライスに染み込み、それを箸でかき込むのはお約束。更にスープを・・と思ってもすでに器は空であった。
コラボ、派生、アレンジ、様々な呼び方があり、どれを当てはめればよいかわからないが、新しい味としてよくまとめられていた味。少し駅から距離はあるが、運動不足時の訪問にはもってこいである。
東京都多摩市和田2000-13
営業時間
11:30〜21:00
定休日 無